書店で資産運用のコーナーに行くと数多くの書籍が並んでいますね。
「投資」のキーワードでAmazonを検索すると、関連書籍は数百冊ヒットするほどです。
それでも本当に有益なものは一握り、ただ分厚いだけで何を伝えたいのか分からない投資本はたくさんあります。
投資について学びたいけど、わかりやすい本が見つからない…
どんな投資スタイルが自分にあっているのか迷っている…
そんな方にぜひ読んで欲しい一冊をご紹介します!
- この記事を書いた人
Twitter(@sawao_kabu)
インデックス投資を始めるならこの一冊
今回ご紹介する本は「お金は寝かせて増やしなさい」という本です。
「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」というブログを書いている水瀬ケンイチさんが、自らが実践している投資手法について解説しています。
“金融のど素人でもプロと互角以上に戦える”という嘘のようなホントの話。
この本はインデックス投資と呼ばれる投資手法について、入り口から出口戦略までとても分かりやすく書かれています。
インデックス投資とは?
インデックス投資とは一体何なのでしょうか?
インデックスは和訳すると「指数」なので、インデックス投資は指数に連動することを目指す投資ということになります。
指数には報道番組のエンディングで伝えられるような、「日経平均株価」「TOPIX」「ダウ平均株価」などがありますね。
それぞれの指数についての解説は割愛しますが、このような指数の上下に連動するのがインデックス投資なのです。
ちなみに本書では下記のように解説されています。
本書では、『ウォール街のランダム・ウォーカー』で推奨されている「世界中に分散したインデックスファンドを積み立てして長期保有すること」をインデックス投資と呼ぶことにします。
引用元:お金は寝かせて増やしなさい
インデックスファンドは、「投資信託」という金融商品の一種なのですが、そもそも投資信託とはなにか。
引用元:お金は寝かせて増やしなさい
投資信託とは、私たち投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。
つまり投資のプロが世界中に分散投資している金融商品を毎月一定金額買ってひたすら持ち続けること、これがインデックス投資です。
持ち続けることを「寝かせる」という言葉で表現しているわけですね!
なぜインデックス投資が良いのか?
なぜお金を増やすためにインデックス投資が良いのか。
本書の中では次の3つがポイントとして挙げられています。
- 手間がかからないから
- 実は世界水準のスタンダードな投資法だから
- お金の基礎知識として日常生活に役に立つから
インデックス投資は一見すると地味な投資スタイルです。
個別株の短期トレードや仮想通貨に比べれば資産が一気に増えることもなく、買い時・売り時を見計らってトレードすることもありません。
それでも全世界や米国株に分散投資しているインデックスファンドに積立投資して20年30年と保有し続けることが、誰でも確実に資産を増やせる方法であることは歴史が証明しています。
投資のプロが指数を上回る運用を目指すのがアクティブファンドの8割近くはインデックスファンドを下回る運用実績です。
投資のプロでも利益を出し続けるのは難しいということですね。
また、最近では福利厚生のひとつとして企業型確定拠出年金(企業型DC)を導入する企業が増えていることから、インデックス投資の知識を身に着けることは国が用意している制度を活用することにも繋がります。
具体的に何をすれば良いのか?
水瀬ケンイチさんがいうインデックス投資は具体的になにをすればいいのか?
この答えはとてもシンプルで、毎月一定金額で同じインデックスファンドを買い続けるだけです。
売ることはありません。
ひたすら買って持ち続ける。これだけです。
基本的にひたすら積立投資をつづけて持ち続ける、バイ&ホールドするというのがインデックス投資です。
なにを買えば良いのか?
本書では具体的に下記の3商品を買えば良いと紹介されています。
- 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- ニッセイ新興国株式インデックスファンド
とにかくこの3商品を20年、30年と毎月一定額買い続けて保有し続ける、これで本書で紹介されているインデックス投資を実践することができます。
とてもシンプルですね!
この3商品に共通していることは下記のポイントです。
- 低コストで購入、運用できる
- インデックスファンドである
- 幅広い銘柄に分散されている
もし3商品以外でインデックス投資をする場合でも、このポイントは絶対に外せませんね。
本の内容を参考にして「つみたてNISA」と「iDeCo」で資産運用
私は本書を参考にインデックス投資を実践しています。
購入している金融商品は本書で紹介されているものではなく、楽天全米株式インデックスファンド(通称・楽天VTI)をつみたてNISAとiDeCo口座で毎月積立し続けています。
楽天VTIはアメリカの約4,000銘柄に広く分散投資している金融商品で、これひとつで「アメリカの株を全部買う」が実現できるインデックスファンドです。
それぞれの口座が現在どれだけトータルリターン(利益)が出ているのか公開いたします!
つみたてNISA
- 積立額 : 毎月33,333円
- 金融商品 : 楽天全米株式インデックスファンド(楽天VTI)
- 投資期間 : 2年3ヵ月
iDeCo
- 積立額 : 毎月10,000円
- 金融商品: 楽天全米株式インデックスファンド(楽天VTI)
- 投資期間: 10年6ヶ月
※2021年1月に企業型確定拠出年金(企業型DC)をiDeCoに移管
評価損益はiDeCoに移管後1年で発生したものです。
2口座合計の投資実績
- 投資額 : 2,738,019円
- 評価額 : 3,433,850円
- トータルリターン +695,831円(125.4%)
2年のインデックス投資で約70万円資産を増やすことができています。
つみたてNISA、iDeCoともに実践していることは本書で紹介されている通りバイ&ホールド。
売却して利益を確定させることはなく、今後も買い続けて利益が利益を生む好循環を作り出していきます。
まとめ
個別株や仮想通貨のように一気に資産が何倍にも増えるというのは、インデックス投資では無縁の世界になります。
デメリットに見えてしまうかもしれませんが、逆に一気に資産が半分やゼロになる可能性は限りなく低くメリットと捉えることもできます。
20年、30年かけてゆっくり確実に登山のように一歩一歩お金を増やしていこうというのがインデックス投資。
投資を始めたいけど何から取り掛かれば良いか分からない…そんな方はぜひ本書を手にとってみてください。
当ブログは定期的に私のインデックス投資の資産状況を公開しています。
共に将来の小金持ちを目指して地道に頑張っていきましょう!
マンガ版「お金は寝かせて増やしなさい」も出版
もっと簡単に読めそうな本が良いな・・・
そんな方のためにマンガ版もあります!