宮城県仙台市の老舗百貨店「藤崎」で連日新型コロナウイルスの感染者が判明しています。
8月10日から17日までの間に館内で勤務する従業員11名の感染を公表しています。
仙台市青葉区の百貨店、藤崎は従業員11人が新型コロナウイルスに感染したとして、19日から食品売り場の一部を臨時休業しています。
藤崎によりますと、10日から17日までの間に藤崎や取引先の従業員11人の感染が判明しました。このうち10人が、本館地下1階の食品売り場で勤務していたということです。
仙台市の百貨店・藤崎が19日から食品売り場の一部を休業 従業員がコロナ感染
さらに報道されている17日以降も18日には3名、19日には2名の感染者を公表しました。
これは完全にクラスターですね。すぐに休業としなかった藤崎の対応には疑問が残ります。
感染者続出の中で全館通常営業
8月19日からは本館地下1階の食品売り場を休業としましたが、感染者続出の中で18日までは全館通常営業を続けていました。
この間に来店された方は不安になりますね・・・
ちなみに報道にある取引先は館内に店舗を構える総菜や銘店の従業員、藤崎から見れば取引先ですが顧客から見れば館内スタッフであることに代わりはありません。
仙台市からの発表はなし
5名以上の集団感染いわゆるクラスターが発生した場合、仙台市はクラスター発生を公表していますが、8月19日現在で商業施設や百貨店でクラスターが発生したとは公表されていません。
飲食店には強硬な姿勢を取る仙台市も、確実にクラスターが発生している地元の老舗百貨店にはダンマリなのでしょうか。
お盆時期の売上を確保したかった?
8月10日から17日といえばお盆期間にあたりますね。
特に食品売り場はコロナ禍とはいえ売上が期待できる時期でもあり、その時期での休業を避けるために営業を強行したのかもしれません。
19日からの休業は顧客目線の行動には見えませんね。
本館地下1階以外のエリアの危険性は?
最も多く感染者が発生している本館地下1階は8月19日をもって休業となりました。
それ以外のフロアは8月20日以降も通常営業を続けるようです。
従業員用の食堂や更衣室、喫煙ルーム等で感染が広まっている可能性もあり本館地下1階以外のエリアが安全とは言い切れません。
さらに宮城県内はデルタ株に置き換わっており、感染リスクは高まっています。
売り場によっては至近距離でかつ長時間接客する百貨店。
行政の働きかけで今すぐに全館休業にして、全スタッフのPCR検査結果が出てから顧客を迎え入れることを望みます。
感染者の情報は藤崎WEBサイトから
藤崎は感染者の情報を公式WEBサイトで公表しています。
今後の休業および営業再開の情報を含め、ご利用予定の方は情報をしっかりと確認することをおすすめします。
仙台市中心部でのクラスターなので行政にもしっかりしてほしいものです。
【8/22 続報】さらなる感染者そしてクラスター認定
2021.08.22 追加情報を更新しました。
8月21日に藤崎は本館1階の従業員で感染者が1名判明したことを発表しました。
そしてその日の夜、仙台市は18人の感染者が出ている小売業施設をクラスター認定したことを発表しました。
仙台市は、仙台市内の小売業の施設で従業員18人の感染が確認されたとして、この小売業の施設でクラスタ―が発生したと認定しました。
【詳報】宮城で273人感染・1人死亡 5日連続200人超 大崎の高校と仙台の小売業施設でクラスタ―
仙台市はクラスター認定の際に施設名までは公表していません。
当ブログで終えている藤崎の感染者は17人ですが概ね人数があっていること、そして発表のタイミングからクラスター認定されたのは藤崎だと思われます。
藤崎である場合、仙台市は1週間近くにわたってクラスター認定を遅らせてその間にも顧客は感染のリスク晒されていたことになります。
クラスターは5人程度の集団感染なので、18人の感染者が出てからでは遅すぎますね。
なお現時点で藤崎は全館休業しておらず、感染者が集中している本館地下1階の一部エリアを除いて営業しています。
引き続きご利用予定の方は情報をしっかりと確認することをおすすめします。