5年にわたって販促企画を担当しておりコストとは常に睨めっこしてきましたので、そこで得た節約術をご紹介しています!
販促・広告担当者にとって会社から取り付けた販促費をいかに効率良く使っていくかが、あらゆる業務において基本になってきます。
前提として販促活動自体は「何もしなければコストは発生しない」ものです。それでは業務として成り立ちませんので、あくまで販促・広告のクオリティを維持しながらコストを削っていく方法となります。
その中でも簡単にできて削減効果の大きいものをご紹介いたします!なお、ご紹介する内容は年商30億円の地方中小企業での例となります。
ネット印刷「ラクスル」を使う
ラクスル(https://raksul.com/)
お付き合いで必要となってくる地元印刷会社への発注は最小限に抑えて、チラシやパンフレットはネット印刷の「ラクスル」を使いましょう。印刷業界の価格破壊ともいえるラクスルはチラシの場合100部の小ロットからでも対応でき、10,000部を超えると1枚当たりの単価は1.6円~と激安になります。
私は社内のあらゆる印刷物をラクスルに切り替えることで年間200万円近く削減することができました。
事務所にある複合機で販促用チラシを大量印刷するのは手軽な反面、コピー用紙代とインクトナー代が掛かってきますので避けましょう。
お付き合いの広告出稿を最小限に
中小企業の場合、会社同士のお付き合いや地域イベントへの協賛など、販促担当の望まない出費が舞い込んでくることがあります。このような広告はお金をドブに捨てているのと同じなので、上長(できれば社長)に相談するなりして出稿を回避できないか諦めずに交渉しましょう。
新型コロナの影響でどの会社も厳しいことは誰しもが分かりますので、お付き合い広告への出稿をやめるには良い機会だと思います。
交通広告をやめる
道路脇や、駅・空港などの通路に掲出する交通広告は費用のわりに即効性がなく、テレビやWEBとクロスさせて展開しないと刷り込み効果は期待できません。
もし単発で出しているような交通広告があれば今すぐにやめて、ターゲットを絞って確実に露出できる「Yahoo! ブランドパネル」に切り替えるべきだと考えます。
郵便代を抑える
顧客へダイレクトメールを郵送する場合、郵送する印刷物と1件ごとに郵便代が発生します。私が担当していた販促業務では毎月30,000~50,000件のダイレクトメールを郵送しており、郵便代が非常に重くなっていました。
ダイレクトメール自体は顧客との大切な接点であるためやめる必要はないと思います。ただ、RFM分析で定期的に顧客リストに「半年以上購入のない顧客は送らない」などメンテナンスをかけることでダイレクトメールの無駄打ちを防ぐことができます。
郵送することが目的ではなく、認知・購入へと繋げることが目的なので可能性が高いところへ効果的にコストを投下、そして回収していきましょう。
これらを実践することで簡単に1,000万円近くの広告無駄打ちを防ぎ、他の施策へスイッチすることができました。
今回は販促・広報業務でのコスト削減をご紹介しましたが、商品展開や人件費、店舗運営についても経験がありますので今後書いていきたいと思います!