【どちらがベスト?】楽天VTIの強力なライバルSBI・VTI(SBI・V・全米株式インデックス・ファンド)

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SBI証券は2021年5月に低コストのインデックスファンド「SBI・Vシリーズ」の新設を発表しました。


もともと提供されていた「SBI・バンガードシリーズ」が、バンガード社の日本撤退により”バンガード”という名称を外すこととなり「SBI・Vシリーズ」に名称が変更となりました。


そしてシリーズ名称変更に合わせて「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」および「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」の発売を発表しました。


これにより以前から提供されていたS&P500連動型と併せて、「SBI・Vシリーズ」は下記3商品が展開されることとなりました。

  • SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
  • SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
  • SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド


今回は3商品の中で楽天・全米株式インデックス・ファンド(通称:楽天VTI)の強力なライバルになりそうなSBI・V・全米株式インデックス・ファンドに注目していきます。

サワオ

そしてSBI・V・全米株式インデックス・ファンドと楽天VTIはどちらを選択すべきか検討します。

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Twitter(@sawao_kabu


なお私はつみたてNISAとiDeCoを合わせて350万円ほど楽天VTIを保有している「楽天VTI信者」なのですが、あくまで中立で見ていきます。

なお、SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは名前が長いので勝手に通称をつけて以下「SBI・VTI」とします。

この記事で分かること
  • SBI・VTIは楽天VTIのライバルになるのか
  • 楽天VTIとSBI・VTIはどちらがベストか
  • VTIを保有する上で大切なこと
目次

結論:新規で投資するならSBI・VTIがベスト

まず結論から言いますと、今からSBI証券でインデックス投資を開始するなら低コストのSBI・VTIがベストです。

一方、すでに楽天VTIを保有しており含み益が出ている場合は乗り換えるほどの差はありません。

サワオ

それでは楽天VTIとSBI・VTIについて見ていきましょう!

SBI・VTIは楽天VTIの強力ライバル

SBI・VTIは間違いなく楽天VTIを強く意識して設定されたインデックスファンドです。


楽天VTIは2017年の設定以来、米国株の好調ぶりとファンド自体のパフォーマンスの高さ、そして低コストにより人気を呼び純資産総額を順調に伸ばしてきました。


2022年1月現在、楽天VTIの純資産総額は4,700億円となっています。


両ファンドとも本家VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)をひたすら買い続けて資産を運用しています。


VTIはGAFAMなど誰もが知っている大企業の株から中小型株まで米国株式市場の投資可能銘柄、約4,000銘柄に広く投資しています。


運用方法が同じなので期待できるリターンは多少の誤差はあったとしてもほぼ同じです。


人気の楽天VTIに対してSBIが真っ向勝負を挑んだということですね。

SBI・VTI最大のメリットは圧倒的な低コスト

コストカット

SBI・VTIと楽天VTIは同じコンセプト、同等のリターンが得られる商品と考えて問題ありません。


純資産総額が5,000億円に迫ろうかという実績十分な楽天VTIに対してSBI証券が打ち出したのは「圧倒的な低コスト」です


超低コストにより新規投資はもちろんのこと、楽天VTIの資産すら奪いにいく勢いを感じます。

SBI・VTIと楽天VTIの信託報酬
  • SBI・VTI 0.0938%
  • 楽天VTI  0.162%

SBI・VTIの信託報酬は0.0938%で同シリーズのSBI・V・S&P500インデックス・ファンドと同額に設定されています。


これに対して楽天VTIの信託報酬は0.162%のため、SBI・VTIの0.1%未満のコストは魅力がありますね。


SBI・VTIは決算前で隠れコストを含んだ「実質コスト」はまだ不明ではありますが、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドと同額であると推測されるため、実質コストを含んでも楽天VTIを下回ってくるのは確実かと思われます。

楽天VTIを選ぶメリットは?

SBI・VTIと楽天VTIを見比べると低コストのSBI・VTIが良さそうに見えますね。


もう楽天VTIは投資先に選んではいけないインデックスファンドなのでしょうか・・・決してそんなことはありません。


私は楽天VTIにつみたてNISAとiDeCoで積立投資していますが、SBI・VTIに乗り換えることはありません。


その理由は下記の通りです。

  • 両者の信託報酬の差はごく僅かである
  • 楽天VTIのトータルリターンが+20%を超えている
  • 楽天VTIの純資産総額はSBI・VTIの9倍以上
  • iDeCoで買えるのは楽天VTIだけ
  • 楽天証券でポイント投資をしている

SBI・VTIが低コストとはいえ、楽天VTIとの差は0.07%ほどです。


このコスト差を理由に、現状トータルリターンが20%を超えている楽天VTIを売ったり積立を停止したりしてSBI・VTIに乗り換えることは選択肢には入りません。


また楽天VTIの純資産総額は4,700億円、SBI・VTIは510億円とファンドのスケールには大きな差があります。


この純資産総額の差が理由かは不明ですが、最近6ヶ月の両ファンドのパフォーマンスを見ると楽天VTIの方が若干上回っていますね。

最近6ヶ月の騰落率
  • SBI・VTI +13.75%
  • 楽天VTI  +13.87%

パフォーマンスの差は今後も注視していく必要がありそうです。


さらに楽天VTIは楽天証券のiDeCoで買付可能ですが、SBI・VTIはSBI証券のiDeCoでも買付することはできません。

iDeCoでVTIに積立投資するならば楽天VTIしか選択肢がないというのが現状です。

サワオ

FIREを達成して最近書籍を出版した厚切りジェイソンさんも「楽天VTI」への積立投資をおすすめしていますね!

結局どちらを選択するのがベスト?

ここまでの比較を踏まえてSBI・VTIと楽天VTI、どちらを投資対象に選択するのがベストでしょうか?


基本的にはどちらも低コストで分散投資されているインデックスファンドであり、かつリターンに大差はないためどちらを購入しても大丈夫です。

サワオ

どちらかを選ぶのであれば下記の通りです。

  • SBI証券でこれからインデックス投資を始める方

    ⇒SBI・VTIに積立投資
    ※iDeCo口座での買付は不可

  • 現在SBI証券で楽天VTIを保有している方

    楽天VTIは売却せず保有、新規分からSBI・VTIに積立投資

  • 楽天証券でこれからインデックス投資を始める方(楽天ポイント投資)

    楽天VTIに積立投資

  • 楽天証券で楽天VTIに積立投資している方

    ⇒今後も楽天VTIに積立投資

これからインデックス投資を始める方にとっては口座を開設する証券会社次第ということになります。

SBI証券で新規投資する方がSBI・VTIの低コストによる恩恵を一番受けられるでしょう。


また、すでに楽天VTIを購入してリターンで十分実績が出ている方は、NISA枠や手数料の観点から売却はせず楽天VTIを保有すべきですね。

まとめ

この両者のファンドを比べている方々は正しい方向でインデックス投資を実践できている皆さんです。


ここまでSBI・VTIと楽天VTIを比較してきましたが、重要なのは20年、30年と長期目線で積立投資を続けて保有し続けることです。


そして長期目線での保有と同じくらい大事なのが早く始めることです。


もしSBI・VTIと楽天VTIという僅かな差しかないファンドで迷って始められないのであれば、時間がもったいないのでとにかくどちらでも良いので早く投資を始めましょう。


当ブログでは私の積立投資の実績を定期的に公開しています。

サワオ

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